2008年05月02日

SAF1、ホンダの立場から(妄)

SAF1関連ですが、今度はホンダの目線?で妄想してみました。

※前のエントリに追記しようかと思ったんですが、長文となりましたので独立しました。
 
そもそも、事の発端は
●カスタマーシャーシに対するコンコルド協定の見直しが合意に至らなかった事。
●その為SAF1はチームの基盤をホンダから独立する必要が生じた。
●努力はしていたと思うが…SAF1が有望なスポンサーを確保できなかった。その為、チームとしての基盤作りがあまりにも疎かだった。

かつて、バーニーとモズレーはカスタマーシャーシの使用を認める新コンコルド協定の発効に自信を持っていたはず。
それをネタに新規参入によるF1の活性化を目論んでいたのだ。
それ程に今のF1は敷居が高いレースシリーズになってしまっている。
レベルの高さ故の魅力があるわけだが、コストは既存チームにとっても頭の痛い問題である事から、新コンコルド協定は成立するかに見えていた。
SAF1も、その目論見故にデポジットの遅れやチームとしての実態を疑問視する意見があったにも関わらず、承認に漕ぎ着けたと思う。
この点でSAF1は、モズレーやバーニーにお世話になっているはずだ。
が、昨年のSAF1とトロ・ロッソのカスタマーシャーシに対する訴訟や各チームの反応(取り分けウィリアムズ御大)が、“F1とは何か”を再考させる切っ掛けになったに違いない。
やはり、F1はF1。F3でもGP2でもないのだ。
この事について、僕の意見は過去に何度も明らかにしている
各チームが独自のアイディアをマシンに注ぎ、速さを競う事にF1の特色があるのは間違いない。
つまり、コンストラクターの争いがF1の柱の一つなのだ。
ドライバーだけの闘いならば、F1でなくとも良いのだ。
しかし、それ故に開発競争=コストの上昇は必然でもあって、矛盾を抱えてもいる。
F1の水準維持(壁)と新規参入(溝)を埋める方策が必要な訳だが、FIAは有効な提案が出来ていない。
少し前、それについて「政治的妥協案」というエントリを上げていた。


F1にどれだけ資金が必要か、日本の企業の中でホンダほど知っている企業はないだろう。
ホンダが自チーム設立じゃなく、BAR買収という形式を選んだのも、“資金の問題じゃない。ホンダがチームマネージメントをする必要を感じなかったからだ”との旨を色んなメディアで語っていた記憶がある。→彼らがレースに挑む時は資金の多寡ではなくて、何処に意義を見出すか、それが一番重要なのだ。今でもその価値観であってくれていると思いたい。
そのホンダが、亜久里のチームとしながらもSAF1をほぼ丸抱えでスタート。それなりの出資については覚悟があっただろう。

ホンダとして、SAF1に対して“一戦毎の支援はしない”と語っているが、これは“もう支援しない”とは違う。
彼らは企業として、支出に見合う理由付けが必要なだけじゃないだろうか?
それは、株主を説得できる理由でもあり、その事でホンダの社員が教育できるとか、何らかのメリットが提案できれば…
コンコルド協定が変わらない以上、ホンダが直接SAF1のマシンに関わる事は出来ない。これが大きな問題であるのは間違いないだろう。
当初の目論見を妄想すると、HONDAは勝ちを狙うチーム作り。SAF1は実験的で、HONDAでは出来ない技術経験を目論んでいたのではないか?勿論、“琢磨”という要素も否定できない。
今は不可能なこの路線。贅沢だが、これなら社内も説得できただろう。

SAF1が何を提案し、ホンダがどう受けるか…内外が納得いく決着は可能だろうか?
posted by ビートニク at 12:00| Comment(12) | TrackBack(2) | F1など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ご無沙汰でした。m(__)m

前の記事から続けて読ませて頂きましたが、考えれば考えるほど、SAF1は薄氷の上を渡っている気がしてきましたね。
私は、ホンダは残念ながらSAF1を切るタイミングを見計らっているような気がします…。
それがチームの売却という、最も合理的な手段で行われるはずだったのに、マグマが寸前で手の平を返したので、むしろアグリさんよりホンダの方が驚いたのでしょうね。

結局、ホンダ側も八方塞がりで、先日アグリさんを呼び出し今後の方針(撤退?)の説明…みたいな感じだったのではないでしょうか…。
その際、アグリさんから何かしらの提案を受けて、さらに結論は持ち越された…とかはないでしょうかね…(^_^;)

いずれにせよ、出資者が現れないかぎり、早晩SAF1は撤退せざるをえないのは間違いないような気がします。
ホンダに、ビートニクさんがおっしゃるような採算を度外視したチャレンジ精神が残っていれば良いのですが…。

Posted by 考える葦 at 2008年05月02日 21:45
今度こそ信用してもいいのでしょうか?
http://jp.f1-live.com/f1/jp/headlines/news/detail/080502195628.shtml
ホントならやはり秘守義務とかで正直なことが言えなかったのかな?←Weigl Group
Posted by hy at 2008年05月03日 08:48
ワイグルGとの交渉が双方から発表されましたね。今度こそ、現実のものとなると良いです。琢磨には、良い(と言うか、チャンとした?)車に乗って欲しい…。しかし、青山は、どうしてフライを切れないのですかね。
Posted by さだちん at 2008年05月03日 08:58
偉そうに言うつもりは毛頭ないのですが、F1はオリンピックと違って参加することに意義は無いと思うのです。闘って勝つことに意義のある世界だと思うのですね。そりゃワークスには勝てないでしょう。でも同じプライベーターのウィリアムズやレッドブルと同レベルで走れないようじゃあね。

出走もままならない状況は厳しいでしょうし、出走してもワクワクする場面の無い今年のSAF1を応援するのは非常に辛いものがありますよね。

がんばれ!
Posted by tommy at 2008年05月03日 22:22
考える葦さん、ご無沙汰です
コメントを有り難うございました

今のホンダが何を考えているか、それは知る由もありません。
けれど、このまま潰したんじゃ投資の回収も出来ません。
SAF1がチームとして独立しなければならない以上、(協力しつつも)投資の回収を目論むのは企業として当然でしょう。
ホンダにとって、コンコルド協定がSAF1を抱えることを許さないので、チャレンジ精神は何の役にも立ちません…
Posted by ビートニク at 2008年05月03日 22:31
hyさん、コメントを有り難うございました

交渉のテーブルに着いた、と明言した以上は何らかの目処があると言うことでしょうね。
ただ、あのニック・フライ!!のコメントを待つまでもなく、ヴァイグル(ワイグル?)の企業規模で?と思ってしまいます。
背後に何があるのか…それこそホンダが?
Posted by ビートニク at 2008年05月03日 22:40
さだちん さん、コメントを有り難うございました

ほんと、琢磨にはちゃんとした体制で乗って欲しいです!
フライは…なんなんでしょうねぇ?
Posted by ビートニク at 2008年05月03日 22:43
tommyさん、コメントを有り難うございました

>闘って勝つことに意義

全くその通りですね!
ドライバー目線で見ればチームメイトが最大のライバルと言いますね。他チームと仲良しはあり得ない。
みんな、現実は兎も角、勝つために走っているわけで…
それ程激しい競争があるが故に高い水準の開発があって、それが新規参入の障壁となってもいるわけで…F1がF1であるが故の魅力と矛盾ですね。
Posted by ビートニク at 2008年05月03日 22:51
SAF1は苦しい状況が続いてますね。
しかしホンダの財政支援が苦しい件、そもそもHRF1のスポンサー獲得をことごとく失敗させてきたニック・フライが言うな! と思いますね(もちろん彼が言う "Resources" とは資金だけではないでしょうが)。

さらに、イスタンブールでSAF1がパドックに入れない件。ホンダ経営陣がとめるならわかりますが、HRF1のCEOがFOMに申告、って越権行為なのではないでしょうか。

個人的にこれまでニック・フライについてはいろいろと思うところがあっても、技研が外さない以上は仕方ないなー、とか思ってましたが、今回の一連の動きを見、またイスタンブールでの行為を見てさすがにちょっと「いいかげんいなくなれ」と言いたくなりました・・・ね
Posted by (し) at 2008年05月05日 12:07
こういうコラムがありました。
http://www5.nikkansports.com/sports/motor/kawakita/entry/20080504_61547.html

カスタマーカーがNGと真逆の方向にいつの間にやらなった事で、SAF1は 短命になるのは避けられないように思います。SAF1発足当初、TVで亜久里さんが「50歳になったらリタイアする」って明言してたように思ったのですが、カスタマー前提だと思います。
それにしても、トロロッソは2010年からコンストラクターになれるのでしょうか?トロロッソが居るのでSAF1も居れてるみたいな感もあるように思えるのですが。
いずれにせよ、SAF1は今をしのがないとダメですが…バリチェロの契約が今年で切れるならHONDAは来季琢磨を後釜にするのが一番スマートなのではないでしょうか。
Posted by tetra at 2008年05月05日 14:53
(し)さん、コメントを有り難うございました

ニック・フライにはほんと、腹が立ちます!
ニック・フライの行動はホンダの一員としてなのか、或いはHONDAの?それともどれでもなく…
彼の行動の裏に何があるのか、何が行動を支えているのか…ただ怒るだけじゃ駄目だと思うので、その辺りの情報が欲しいと思いつつも、ただのファンには如何ともしがたいですね。
Posted by ビートニク at 2008年05月05日 16:33
tetraさん、コメントを有り難うございました
リタイアの亜久里の話は僕も何処かで読みました。
元々SAF1は、期限付きのお祭りのような物なのかも知れませんね。

琢磨には何とか凌いで欲しいのですが、彼の努力で何とかなる段階じゃありませんね。
Posted by ビートニク at 2008年05月05日 16:38
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