フリー走行2:リザルト・セクタータイム・スピードトラップ
フリー走行3:リザルト・セクタータイム・スピードトラップ・レポート
予 選 :リザルト・セクタータイム・スピードトラップ
場外の話題が豊富だった今シーズンも、最終戦となった。
コースは舗装が直されて、有名なバンプは少なくなったようだ。ただ、映像を見てハッキリ判るバンプが残ってもいる。
金曜のフリー走行は、中嶋一貴がニコ・ロズベルグと遜色ない走りをしたのは素晴らしい。その他、ブラジリアンが地元だけに気合いが入っていた様子。ウエットの状況で、タイヤの使い方を把握していないチームがペナルティを受けた。
土曜のフリー、荒れたりアップダウンの多いコースは苦手な印象だったフェラーリ勢が悪くない。新舗装が効いたのだろうか?
我らが琢磨は妙なトラブルが無いだけでも救いなのかも知れないが、SAF1は残念ながら満遍なく遅い。最高速も遅いので、コース上での追い抜きも望めないだろう。
また、一貴は様相が変わって経験の浅さが露呈してしまったかも知れない。
予選は上位陣のマッサ、ハミルトン、アロンソがQ2よりQ3の方が速かった。
相手の出方を探りながら予選を走ったものと思うが、お陰でガソリン搭載量が読めない。フリー3からの比較では、マッサは軽そうではあるのだが…
やはり、エンジンの差が小さくなった今シーズンは、コース上での戦い方・セットアップの幅が狭くなってしまったので、ポールポジションが圧倒的に有利となった。ガソリン搭載量を含むピット戦略も、驚くほどの差が見出せないのだ。
マッサがポールというのは少し皮肉でもあるが、チャンピオン争いのプレッシャーと無縁な自由な立場であり、地元と言うことでノっているのだろう。
ライコネンの予選は、縁石を使うと不利と言われる今年のフェラーリだが、しっかりと縁石を使っていた。彼らしい走りが今のマシンでは活かしきれないのだろう。それが今のポジションを作っているのだと思うが、少し残念。
その他、不確定要素としてアロンソのフリー走行3がトラフィックなどで不調に終わっていて、予選以降の仕上がりが読めない。「何か」があるとすれば、アロンソか…
ここまで書いてきて、上位はそれぞれのチームでより丁寧なドライビングが持ち味のドライバーが上になっているのに気付いた。偶然なのか、新舗装の影響なのか…
プレビューで触れたが、タイヤのデグレーション傾向の変化次第で、フェラーリの戦略が有利に進む可能性は依然残っている。しかも、新舗装による影響で、タイヤの負荷が増えているらしい。
琢磨は予選でも不調というか、マシン・チームの限界なのだろう。昨年のようなインフィールドの速さも見出せず、といってスピードトラップも遅く、どうにもならない。コース上で抜けそうなのは、スパイカーぐらいか?
ただし、路面が変わったことでタイヤの使いこなしが難しくなっているようなので、それ次第で面白いレースとなる可能性もある。決勝の路面次第では琢磨にも見せ場があるかも知れない。と言うか、見せ場があると嬉しいが…
一貴の場合は、タイヤの使い方や燃料の積載量で予選のシミュレートをやっていなかった話があるようです。ドライビングが狂い、その影響による経験の浅さが出たことは感じているんですが、この一戦に彼を何故フランク卿は起用をしたのでしょうか?
普通、フランク卿は経験のあるドライバーを起用することをしますよね。サードドライバーの契約である以上は、ドライバーのどちらかがGPに出られないとなった場合は出場する契約になっていますよね。しかし、一戦のみの起用となると(しかも、来季のシートに向けての評価だとすると)下手をすればF1シート獲得の道を閉ざすことにもなりかねません。(ただ、F1シートを確実に獲得する方法にはスパイカーのシートかSAF1のシートの交渉して、それ+TDPから脱退するぞっていう脅しをかけてシートを確実に取るようにTOYOTAやウィリアムズに体制を作るようにプレッシャーをかけてシート確保につなげる裏技を使う方法もあるんですけどね)
来季のシート評価のためのテスト説と来季のシートが既に確保済みで来季に備えての実践体験説の両方があるんですが、どっちだと思います?ただ、一戦でテストとなりますと、今後F1のシートを取ることがかなり難しくなる公算が出てくるので、TOYOTAとしても慎重になりますよね。しかし、GP2とバッティングしない5戦で走らせていることやF1の主要な合同テストに出ているなどを鑑みると、来季の一貴の来季シートが決まっているとしか考えられないんですよね。
後、琢磨ですが、セクタータイムを見ても満遍なく遅いこともそうですが、タイヤをどのようにしてくるかが、今後アップするか否かのカギだと思います。シーズンオフにはTOYOTA辺りが手をつけてきていわゆる琢磨戦争が勃発する可能性もあると思います。
一貴がどのような、走りをするのか、琢磨の作戦を如何するのかが、最終戦の日本勢のカギと見ていますがいかがでしょうか?
ウィリアムズは一貴を今シーズンのテストで高い評価をしていたようです。
その延長に今回の起用があると思います。
ヴルツがシーズン途中で引退を発表したのも、テスト等で沢山貢献し、今シーズンの走りも良かったのにチームに自分の将来が無い事等に嫌気がさしたのだと思います。ウィリアムズはドライバー起用に関しては冷淡な伝統がありますよね。
琢磨に関しては他のエントリで触れましたので…