2007年09月24日

RA107テストカーについて(妄)

F1 ヘレステスト」で触れたが、このテストでのRA107は外観に大きな変化があった。
が、内容に触れていなかったので振り返ってみたい。
 
ネットで話題になっているのは、フロントのブリッジウイングが多いように思える。確かに、目立つパーツだ。
が、ノーズにピッタリ寄り添う造形は個性がある物の、独創的では無い。ノーズにピッタリなのはスロット状にして流速を速めようとしているのかも知れないが、このパーツは多くの場合、単独でダウンフォースを得る目的ではない。また、比較しただけのようで、テスト後半では外している。

テスト2日目のこれをどうぞ。
 以前も話題になったがフロントサスは前進翼形状に支持されている。フロントタイヤは空力の観点から見て、凄く厄介な代物。空気を乱す存在でしかない。そこで、剛性面では不利なやり方だが、モノコックから遠ざける事で綺麗な流れを利用したいと思っているのではないか。

今回、地味な存在ながら僕が一番注目したのがこれ。フロントタイヤの後ろからモノコックに沿っている大きなバージボードだ。
HONDAはBAR時代から、元ウィリアムズのF1デザイナー、ジェフ・ウィリス主導でデザインされてきた。
で、彼のウィリアムズ時代からの特徴として、バージボードではなくて、地面に平行な斧のようなボーダーウイングをサイドポンツーン手前に配置するやり方。
この写真では解りづらいかも知れないが、タイヤスモークの中に黒光りするのが見えるだろうか?
 これは、地面に平行なウイングで、前から流れてくる空気をフロアへ押し流そうという狙いがある物と思っている。ただ、厄介なのがタイヤの乱れた気流もそのまま床下へ押し流す傾向があるんじゃないかと…有る程度のレベルまでは有効かも知れないが、マクラーレンもフェラーリも採用していないやり方。フロア利用の考え方だった。
 それがマクラーレンやフェラーリ張りの大型のバージボードの採用だ。これは衝立のように、タイヤの乱れた気流を外へ逃がし、真正面を通過した綺麗な流れのみをモノコックに沿って流し込もうというやり方。
 今シーズン、F1キンダーガーテンなどのインタビューで何度もフロントタイヤの空力処理に失敗したと中本STDがコメントしているが、単純で明快な対策がこれだったのだ。
 僕の(妄)では、このボーダーウイングからバージボードへの変更こそが今回の目玉だと思っている。フロアへの空気の流し方を変えている訳で、大げさかも知れないが、BAR初代マシンから続く空力コンセプトのコペルニクス的転回が為されたのが、このテストマシンだ!
 今シーズン初頭に大幅にコンセプトを変えたとRA107の説明をしていたが、実は古い革袋に新しい酒を注いだに過ぎなかったのだ。

…古い革袋にって言う言い回し、何年ぶりに使った事か(^^;

 ただし、このコンセプトはHONDAの技術陣には馴染みのない考え方。物にするにはまだまだ時間が必要だろう。
来年以降が楽しみだ。


 えーっと、ところでバトンの移籍の噂は本物?


ラベル:HONDA RA107 空力
posted by ビートニク at 22:17| Comment(2) | TrackBack(1) | F1など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
RA107が大型のバージボード採用ですか!空力のコンセプトを変えてきたのですね。空力のスタッフがかなり入れ代わって、BARの頃からのスタッフでもあった、アルペリン‐ブルヴェラもホンダを離れて行くことと関係あるのかも。速くなってくれるといいのですが。
Posted by anno at 2007年09月26日 05:41
annoこんばんは
 ここに至って、漸くジェフ・ウィリスとの決別が完了した、と言うのが僕の(妄)です。
今や、ウィリアムズでさえバージボードを採用して、コンセプトを主流に合わせていますから。

 実力を発揮するとすれば、来年以降でしょうね。
Posted by ビートニク at 2007年09月26日 20:21
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