外部から問題視され、舞台が調停へ(F1通信)と進みそうなカスタマーシャーシ問題だが、当事者の理屈はどうなのだろう?
ここでは、SuperAguriF1Teamの立場について考えてみる。
SuperAguriF1Teamの立場から見れば、ホンダ栃研は単なる外注先に過ぎないとすれば、どうだろうか?
亜久里チームの技術スタッフが求める内容に従って要求されるデータを納品したホンダ栃研…
それがRA106と重なる部分があろうとも、発注主にとって要求を満たしていれば問題ないと判断してもおかしくはない。
それに、ただ納品された物をそのまま使うわけではなく、自分たちで改良・発展させている。
(RA106とSA07の違いは過去のエントリで触れている。ただ、SA07がクラッシュテストに落ちたという話はRA106を使っていれば落ちる可能性があるわけで、不利な状況証拠の一つだ)
亜久里チームの技術スタッフにしてみれば、自分たちが作っているという感覚でも不思議ではない。
SA07開発の主導権は亜久里チームにあって、自分たちが必要な物を外注しているだけ。例えばダンパーやブレーキディスクを発注するのと同じ感覚なのかも知れない。
さて、法廷の場で争うことになるだろう今回のカスタマーシャーシ問題、どちらの視点が説得力を持つのか、目を離さないではいられない。
ただ、最悪の場合でも、コンストラクターズポイントと上位10チームのコンストラクターへ分配される放映権料が認められないだけで、チャンピオンシップの参加は認められるだろう。
ドライバーに罪はないし、SA07は車両規則を満たしているからだ。
※また、コンストラクターズポイントと放映権料を与えないというのは、そもそもバーニーから出された調停案で、それをSuper Aguri F1 Teamとトロ・ロッソが拒否したという経緯がある。その流れを考慮すると、スパイカーの要求は通りやすい、と言うか、バーニーの同意を得ての行動とも受け取れる。
《参照:カスタマーシャーシ問題の行方(追記有り□》
※追記 最近5件の関連エントリのみ紹介
●SuperAguriF1Team関連2題
●動き出した!?(長文注意
●カスタマーシャーシ問題、大詰めか?
●SA07発表! (追記アリ□
●カスタマー論争に妥協無し
ただ、スパイカーの訴えは言いがかりのような感じも見受けられます。
だって…SA06を持ち込んだとしても勝てないでしょ?(爆)
少なくても、ギド問題をうやむやにする為に先手を打って来ているようにも思えますね!
はたして、真相はいかに?ですか?(笑)
もちろん、ドライバーには何の落ち度もありませんから、オイラは応援し続けますけどね!
他に(想像ですよ)このままでOKとさせるとしたら・・・
RA106の知的なんとか・・・って
もともとHRF1にはなくて 別のH系が持ってる・・・とか その外注先とか?であれば・・・
ただ 同じH系と見られると・・・困るが
107もそうかもよ
無い物ねだりかも知れませんが…(;^_^A
一番の問題は、RA106との共通項をいかにして否定出来るかでしょうが、もしこうなる事まで想定されていたなら、何か切り札が隠されているかも知れませんね…。そうでなければ、あれ程合法だと繰り返す理由が解りません…(;^_^A
建前として、スパイカーの主張はSA07が速いからじゃないですから。
彼等の言い分にも正当性はあると思います。
RA106をベースに開発してコンストラクターと言えるのか…当事者の感覚と外部から見た感想とでは開きがある訳で、それは押さえておかないと。
Super Aguri F1 Teamの側から見れば、パーツの外注と同じなんでしょう。アイデンティティは自分たちにあるのだから、立派なコンストラクターだと。
フランク・ウィリアムズの話では、来年からカスタマーシャーシがokだなんて決まっていないと言っていますね。どうなるんでしょうか。
コンストラクター選手権としてのF1は残って欲しいです。
そのRA107の現場監督が愚痴っていたそうなんですよ。
「あいつ等、HONDAがこんなだから自分らでやろうって影で囁いてやがる」…裏の取れない伝聞ですけどね。
恐らく、図面でRA106とSA07を比較すれば、寸法的に違うところは何カ所もあると思うんです。
ただし、RA106を改良した経緯は明らかで…でも、経緯を証明するのは困難でもあり(^_^;
攻守共に決定打に掛ける嫌いがあるように思います。
SA07を見ての印象は、明らかにRA106の改造なんですけどね(^_^;
スパイカーが動いてくるだろうというのは、予測できましたが意外と早く局面が来たかなと思います。
裁判対策を行っているかどうかのカギは、別のマシンをベースにした車であることを証明する準備が整っているかどうかと思います。後調停の関係ですが僕はコンストポイントを認める代わりに、分配金の大幅減額などの中間案が出るかどうかカギと見ていますが如何でしょうか?
裁判で決着するか、他で和解するか…コンコルド協定の性質を考慮すると、裁判はスパイカー側は本音じゃないかも知れませんね。
実際、裁判で流用を証明するのも大変だと思います。
コンストラクターズポイントと分配金無しはバーニーの案ですから。割り引かれるかどうかは亜久里側の頑張り次第でしょうね。
スパイカーは正式に調停を申し出たようですね。裁判の争点は「SAF1とトロ・ロッソがコンストラクターであるか否か」ですが,スパイカーとしてはうまく和解に持ち込んで,分配金を少しでも得たいのでしょう。
ただ,この手の調停は1ヶ月や2ヶ月で結論の出るものではないでしょうから,両チームが和解に応じない場合,事態の長期化は避けられないでしょう。その前にバーニーから圧力がかかるかもしれませんが(^^;)ではでは!
>その前にバーニーから圧力がかかるかも
スパイカーが持ち出した要求内容は、バーニーの調停案と同じですから、そこら辺に狙いがありそうです。
なので、甘く見ると大変かも知れません。
遅まきながらTRT会員となりました。
ノック1本目は、やはりTRTとの出会いを与えてくださったビートニクさんに!
にしては、キナ臭いネタですね(笑)
シャシーについての論理的な争点とは別ですが、、、
スパイカーって、LMS-GTの世界でも新参組ですが、ポルシェをはじめとした強豪を相手にオリジナルマシンで挑み続けて、少しずつ結果を出してます。ちょっとスーアグ的な存在で気になっていたんですよね。(ちなみにLMSは今日開幕です(^^)
目的を除いても、調停に踏み切るだけのバックボーンは備えていると思うので、予断を許さない状況ですね、、、
とうとう、のようですね。
スパイカーの危機感は兎も角、他のチームにもコンストラクターの意義を問う気持ちがあるようですからね。
簡単な解決は出来ないでしょうね。
ただ、亜久里・トロ共にFIAの関係者に事前に確認していると思うんですよ。その上で弁護士とも検討して事に及んでいる…そのバックボーンが判らなくて。
TRTへようこそ!最初のコメントをありがとうございました。
楽しい話題だと良かったですけど(^_^;
スパイカーがチームを買収してから、風洞(エアロラボ=フォンドメタル)と提携したり、彼等は彼等なりにやっているんですよね。タイミング的に反映できるのはまだ先ですが。単なる転売や財テク目的じゃないはずです。
ちと訂正です。LMSの開幕は4/13で、今日はFIA-GTの方でした。どうでもいいことですが、すみませんでした!
あと、最後の方の「目的」は、調停(とその見返り・放映権料とか)のつもりで書きましたとです(^^;
なるほど。了解です。
コンストラクターではない第三者へなら 昨年型でもいいの? 「SAF1の元に・・・」は (SA07として? SA07の図面として?)が頭に付くのかな?
このやりかた 昨年のトロ? さて・・・
以前ニック・フライが言っていたのですが、どうもホンダワークスからSAF1に移籍した技術者がいるともコメントをしてたのを思い出したんですよ。
そこで、調停を切り抜けるカギはエンジニアの面子のように思います。ホンダワークスからSAF1に移籍した者も多くいるというコメントからの推測になりますがRA106の空力やモノコックの開発に主体的に関わったエンジニアがSAF1の面子の中に含まれて居るかどうか、又、ホンダワークスとは別のホンダ(主に栃研)が突っ込んでいるかどうかがと見ていますが如何でしょう?
前提として、一般の法律とは別にコンコルド協定の判断でHONDAからPJUUへの知的所有権の移動が認められるのか、そこが少し疑問ですね。
技術者の中でも、その人がデザイン関連か否か…デザイン系の技術者なら、かなり有望な条件になりますね。
亜久里代表のオリジナルだという発言を鑑みると、デザイン系のエンジニアの面子も恐らく含まれているのではと予測できますが、果たして如何なのか。
PJUUに知的所有権を渡したとしても、相変らず危険が付きまとうことは亜久里代表やオーテッド爺さんも重々承知だと思うんですよね。亜久里代表の発言を見ていますと、恐らくRA106に関わったエンジニアが今のSAF1のエンジニアの面子の中に含まれているとしか考えられないんですがね。
デザイン系だと良いですね!!