2007年02月06日

カスタマーシャーシ問題の黄昏(長文+追記

スパイカーのF8-VIIが発表されたが、メディアの関心はマシンでは無かったようで…
この問題に関して今まで幾つかエントリを上げていたけれど、少し勘違いしていた部分があったようなので、勘違いについて明確にしてみたい。
これまでの関連記事 …こんなに書いていたとは(^^;
でも、一連の流れの中で書いているので、是非確認していただきたい。下ほど古い記事です。
パトリック・ヘッドの憂鬱
カスタマーシャーシ問題その後 (追記アリ□
不都合な真実?
カスタマーシャーシ問題の行方(追記有り□
繰り返される疑問報道
なぜシャシー設計の問題はF1に重要なのか
SA07の外部開発部隊?
 
コリン・コレスのコメントに興味深い部分があった。
以下に抜粋する。( )内と :以降はビートニク注
●あなた(チーム)は知的所有権を所有しなければなりません、そ して、それはコンコルド契約において単数です(略)それを共有することができません:他のコンストラクターとバッティングが無くても、外部委託は不可
●(カスタマーシャーシの問題は)FIAとは無関係です。それは、コンコルド合意とFOMです:FIAは車両規則に適っているかについて確認をするが、F1の参加資格はコンコルド協定によって判断される。商業面を管理するのはFOMである。
●カスタマーシャーシに異論を唱えているのは、HONDAとレッドブルを除く全チームのようだ。(この文章では触れていないが、BMWザウバーのマリオ・タイセンがコメントを残している)


前のエントリで触れたチーム=コンストラクタ=自前シャーシと言う考えは、ここでも明らかになっている。
更に、知的所有権は共有してはならないらしい。よって、外部委託は有り得ない。…これが共通認識なら、SuperAguriF1Teamもやばそうだ。
 その問題があるために、亜久里のコメントが変化しているのかも知れない。(コメントの変遷はF1通信、「カスタマー・マシン問題、チーム別関連記事リンク集」に詳しい)

◎F1のチャンピオンシップを闘う資格があるのか否かを決めるのはFIAではなく、コンコルド協定である…今回、この事実を知ったことが一番の衝撃だ。
しかし、冷静に考えればそれだけ強力な協定だからこそ、これまでF1を維持できているとも言える。過去にFIAと対立した時も対立・解決の役割を果たして来た。それだけに、モズレー&バーニーが新コンコルド協定の締結に躍起になったのも頷ける。確か、新コンコルド協定は完全合意でなく、議題は多数決で決められていくはずだ。

◎以上の点から、SuperAguriF1Teamにとっての解決は
1)外部委託を認める→コンストラクターポイントを諦める
2)ホンダ(栃研)と合同チームを作る→普通に戦える
3)RA-106の影響が感じられないマシンにする→普通に戦える
 以上の三通りが考えられる。

◎「不都合な真実?」にも触れたが、昨年はスパイカーと共同戦線を張ってトロ・ロッソを攻撃したSuperAguriF1Team。コンコルド協定に関して熟知していると思うのだが…

◎記憶が定かではないけれど、08年からの新コンコルド協定は未だ完全合意ではなく、予備契約のような状態だったと思う。
(新しい規則の下で参戦することに合意する、と言ったような、まわりくどい内容だったと思う)今まで報道された08年からの規則は予備的な、展望に過ぎなかったのかも知れない。

追記
今にして思えば、Super Aguri F1 TeamがF1のエントリー締め切りに手続きが間に合わずエントリー漏れとなった後、全チームの承認を取り付けてFIAにエントリーできたのは当にこのコンコルド協定のお陰だったのだろう。部分的にはFIAをも凌ぐ存在でもあるのだ。

参考:F1通信…この記事は一部なので、こちらを。少し長い文章だけれど、autosport.comからいつものinfoseek翻訳でどうぞ。

Customer cars Q & A with Colin Kolles

By Jonathan Noble 2007年2月5日月曜日、15:06 GMT

Q.何が、メルボルンでありそうですか?

コリンKolles:顧客車は、顧客車です。それは建造者の車ではありませんので、それは非常に単純です。たとえこれがF1のためにすでに有害であるとしても、私はこれらの車を走らせることに反対ではありません、しかし、彼らは建造者ではありません。

そして、我々は建造者のチャンピオンシップをしますので、彼らは建造者の点を得る権利がありません。それはトロロッソではありません、それは赤い雄牛です。それはスーパーアグリではありません、それはホンダです。

Q.状況を分解する最初のステップがメルボルンでの公式抗議であるという提案が、ありました?

CK:はい、明らかに、我々は待たなければなりません。我々は、彼らが何を走らせているかについて、わかりません。多分、トロロッソは、彼らの2才のMinardiを走らせることに決めるでしょう。

Q.フランクウィリアムズは、先週、彼が妥協が季節の始まりの前に食いつかれることができると思っていると言いました。あなたは、それが現実的であると思いますか?

CK: はい、我々は解決を提案しています。バーニー(Ecclestone)は非常に公平な提案をしました、そして、それは非常に明白です。あなたが建造者でない限り、そして、世界にあるのを止めるために、彼らは点を得点してはなりません。建造者であるために、あなたは知的所有権を所有しなければなりません、そ して、それはコンコルド契約において単数です。

あ なたは、それを共有することができません。それは、点です。彼らは単に分担しています、そして、我々がたくさんのお金に投資する間、彼らがたくさんのお金 を節約していることは公平ではありません。彼らは、お金を節約して、利益を得たいです。それは、このように働くことができません。

Q.それは、季節の始まりの前にぶつけられている財政的な取引に降りますか?

CK:私は、彼らがこれを受け入れるかどうか、わかりません。彼らは、強硬なふりをしています。私は彼らが何をしそうかについて決めることができません。私は我々が何をするつもりかについてわかっています。

Q.FIAが何十年も方々を見ていて、より新しいスタートアップ一式を助けている独立チームを応援していないといういくらかの提案が、あります。どう思いますか?

CK: さて、フランクウィリアムズは最近のミーティングで非常に明白でした。誰でもフランクウィリアムズを知っています、彼らは彼の情熱、教育と彼が38年の motorsportでしたものを知っています。そして、それはまるで彼の顔でつばを吐くことのようです。顧客車は、2008年から許されるだけです - そして、我々は2007を持ちます。これは、より大きい平手打ちでさえあります。それは素晴らしいです。

Q.あなたは、問題についてFIAで意見を述べましたか?

CK:私は、これについてFIAで意見を述べる必要はありません。どんな理由のために、私はこれについて彼らと話さなければなりませんか?FIAは、これを決定しなければならない体ではありません。

Q.法廷はそうです?

CK: その通り。それで、私はRed Bullが何を期待しているかについて、わかりません。彼らの技術的なディレクターさえ、彼らがエンジンで上っている点を除いて同じ車を使っていると言い ました。彼は人々の前で新聞にこれを言いましたので、彼らは一晩中Red BullからRed Bull Technologyに会社名を変えることによってそれの向きを変えることができません、そして、ものはこれを好みます。

私は、裁判官がどのようにそれを見るかについてわかりません。それがあることができません。彼らは何かが怖いです、さもなければ、彼らは突然、Red Bull TechnologyによってRed Bull Racingによって以外使用されなくてエイドリアンNeweyのような何かを変えません。このようなゴミは、ちょうど偽です。

Q.何か、Scuderia Toro Rosso状況と古いジャガーで昨年されなければなりませんでしたか?

CK:我々は、また、これについて何かするつもりです。それは、非常に明白です。彼らは知っています、すべてがはっきり述べられる所で、彼らは我々から素晴らしい手紙を受け取りました。

Q.そして、それは今から起こることを詳述します?

CK:はい。それは非常に鮮明な文字です、そして、その他のチームは4つのチームを除いてそれを受け入れています - そして、Red Bullさえ彼らがコンコルド契約に対応すると言います。

Q.それは、9つのチームだけがオーストラリアで競争するという可能性ですか?

CK:私は、知りません。彼らが規則でいないならば、我々は可能であるものは何(禁止命令さえ)でもします。それは、非常に明白です。

Q.そして、それは昨年の車と今年の車に関するものです?

CK: はい、私は昨年の車(トロロッソ)が違法でもあったと思っています。私は一部の人々が有利さをとりたいと思います、しかし、あなたがそれを止めなければな らない特定の点があります。そして、彼らは彼らが望むものは何でも走らせることができます、しかし、建造者の優勝戦のマッチポイントがあってはなりませ ん。それは明白です:1つのチームは、知的所有権を所有しなければなりません。これは、コンコルド契約の建造者の定義です。

Q.それが裁判で争わないならば、それを好んでもらえますか?

CK: はいもちろん。我々は、これを解決しようとしています。彼らは来なければならなくて、言わなければなりません:『はい、我々は同じ車を使っています。我々 はこうしていて、そうしています。解決を見つけましょう。』、そして、解決は提案されました。あなたは顧客車ユーザーとしてチャンピオンシップに入ること ができます、しかし、2年の時間には、あなたは建造者であるはずです。それはちょうどF1に入ることをより簡単にすることですので、あなたはもう一つの シャシーを買うことができます、だが、あなたは期間の後、あなた自身の車を造らなければなりません。建造者になること。

2台またはもう3台の車を造るコストは開発費と比較してとても重要ではありません、そして、それはこれの後の問題です。それは、商業的な問題です。そして、それはFIAとは無関係です。それは、コンコルド合意とFOMです

2008 のTechnicalとSporting Regulationsは、全く明白です:あなたは、顧客車を使うことができます。しかし、コンコルド契約はまだサインされません、そして、それはあなた がメーカーでなければならないと非常に明らかに言います。問題は、一部の人々が2007年にこれを克服しようとしていて、私が建造者である、そして、私が それのためのお金を得たいと言うということです。

コンコルド契約は誰が利益を得る権利があるかについて言います、そして、これのはっきりした提案があります。それで、デイビッドリチャーズが顧客車を使いたいならば、彼は2008年からそれを使うことができます、しかし、彼は少しの利益もできません。

Q.彼は、しかしそれに同意しないかもしれません?

CK:はい、しかし、これはコンコルド合意です。あなたにはコンコルド契約があります、そして、これは商業的な問題とSportingとTechnical Regulations以外を管理することです。

Q.あなたは、Superアグリがその衝突テストを落第したことが重要だったと思いますか?

CK: 彼らは、『我々は建造者です、我々は我々自身のモノコック構造を造っています』と言おうとしています。しかし、そうどうですか?我々は見えます。昨年、私 はこれについて不満を言いました、そして、私は一人でした、しかし、現在、これについて不満を言うことは私だけではありません – それは、誰ででもす。それはマクラレンです、それはフェラーリ、ウィリアムズとトヨタです。皆さん。

トヨタは、非常に不幸です。彼らは彼らが法的措置に加わらないかもしれないと言います、しかし、コンコルド契約は白黒です:彼らは、彼らが規則の範囲内でいないと思っています。


posted by ビートニク at 19:01| Comment(8) | TrackBack(3) | F1など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
頑張って読みました!(笑)

む〜、ますます落ち込んで行ってしまうのは気のせいでしょうか?(爆)
オイラもビートニクさん同様、「決めるのはFIAではなく、コンコルド協定である…」には動揺してしまいました!
って、どうよ?


あ〜カンジの憂鬱だー!
Posted by カンジ at 2007年02月06日 19:52
う〜ん、Xデーが近づくにつれ問題が複雑化していくような。もうわからんわ〜(爆)
Posted by tommy at 2007年02月06日 20:06
コンコルド協定の件は私も驚きました。
最近、そもそもいつ「2008年からカスタマーシャシーがOK」って決まったんだろう?と思って、海外を含むいろんなサイトやwww.formula1.comとwww.fia.comを洗いまくったんですが、出てこなかったんですよね。
確かに出てこないわけで、、、
Posted by mar at 2007年02月06日 21:12
F1に参加する資格を決めるのはコンコルド協定だ…この事実を知ったときは軽いショックでした。バーニーやモズレーが大人しいはず。
僕が思い付いた解決方法は、記事中の3通りしか…
Posted by ビートニク at 2007年02月06日 21:21
tommyさん、こんばんは
コンコルド協定が根源にある以上、外野には判らないですね。
F1村の自治機能に期待するしか無さそうです。
亜久里チームはオリジナルっぽいマシンを用意できれば良いんですが。
Posted by ビートニク at 2007年02月06日 21:23
marさん、こんばんは
少しショックです(^_^;
フランク・ウィリアムズの発言が力強く思えたのもこういう背景があったんでしょうね。
僕はコンストラクター選手権という一面も好きですから尚更、微妙です。
Posted by ビートニク at 2007年02月06日 21:27
 ビートニクさん,こんにちは!
 コンコルド協定は詳細が闇の中だったので,今まで関係者の発言から推測するしかありませんでしたが,コレス代表の発言で,想像以上に強力であることが判明しましたね。
 私も「FIAが何とかしてくれるだろう」と,ベルガーみたいにのんきに構えていましたから。でも,協定の署名者,全然共通理解してませんよね(^^;)
 いやー,今回のエントリー,勉強になりました。これからもよろしくお願いします!
ではでは!
Posted by KAZ at 2007年02月07日 15:30
KAZさん、こんばんは
Super Aguri F1 Teamのオーデットも、バーニーとは旧知の間のようですけど、コンコルド協定の事はどう見ていたんでしょうか??
Posted by ビートニク at 2007年02月07日 20:07
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Excerpt: 本当に強気の発言のコリン・コレス! コリン・コレス(スパイカー) カスタマー・マシン問題に強気発言(F1通信さんより) これに、対抗するかのように… トロ・ロッソ代表のG.ベルガーが反論Q&..
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