2007年01月28日

不都合な真実?

今朝のルーチンワーク中、そこでは読書をするのですが(何処で何をしていたのかはご想像下さい)、興味深い文章を見つけてしまいました。
 
その本は「F1速報PLUS VOL.6」2006年5月13日増刊。
昨年の本なので、手元に無い方のために、少し引用します。
変更になったエンジンに関する記述の中で
メルボルンでは、ビンタントニオ・リウッツイがミハエルを抜き去るシーンが世界中に流れた。そしてレース後、下位チームのMF1とスーパーアグリが連名で、「トロロッソが8位以内に入っても、ポイントを与えないよう」、FIA(国際自動車連盟)に要望書を送った。もともとV10の継続使用が認められたのは、財政難のチームに対する緊急避難的な要素があった。
コスワースのV10エンジンを駆るトロ・ロッソがメルボルンで意外な競争力を見せたことが衝撃を与えた。
これはエンジンに関する文章ではあるが、トロ・ロッソは当時からレッドブルのカスタマーシャーシ(と言うか、エンジンを含む一式)を使っていて、その設計は第三者によるものだからチームの著作権を侵害しないと説明されていた。ので、この時既にシャーシの承認問題も含んでいたと考えた方が良い。
 Super Aguri F1 TeamもFIAに要望書を送っていたとは…スパイカーの行動は昨年から一貫性があるとも言える。これでは、以前のエントリ「カスタマーシャーシ問題の行方(追記有り□」で触れたように、スパイカーが問題視するのは仕方がないと言える。
 但し、今回の騒動は狼が出る前に「狼だ!」と言っているわけで、狼を見て何とかしようとした昨年とは質が違う。スパイカーの立場から見れば、昨年は承認後に異議申し立てをしても無駄だったので、時機を失わないように行動しようとしたに過ぎないのだろう。彼等の立場からすれば、行動は理解できる。
 だが、Super Aguri F1 Teamがカスタマーシャーシ問題に抵触しているかはSA07が発表されてからでないと何とも言えない。RA-106&RA-107と違う部分がどれだけあるのか、オリジナリティを見せて欲しいと期待するのみだ。(勿論、同じエンジン・ギヤを武器に同じシーズンを闘うわけだから、類似性が出るのは前提として。)…Super Aguri F1 Teamとしては、昨年は攻撃する側だったのだから、それに十分答える内実を持っていると思いたい。HRF1でなく、栃研がやっているというのであれば外部には判らないことなので、提訴後に亜久里側が経緯を明らかにする必要があるだろう。

 また、エントリに上げなかったけれど
ルノーのフラビオ・ブリアトーレが“間違ったことをしていると思うのであれば、それに正式の抗議をしてその問題を解決すべき”(f1gpnews:F1ニュース2007)と語ったそうだけれど、彼の発言はルノーがGPMAを離脱しようとして、GPMAのそれまでの強固な対決姿勢を崩した経緯と無関係ではないだろう。
穿った見方なのかも知れないが、FIAの意向を受けているとも考えられる。((妄)はこのブログの特徴と思って下さい)と言っても、彼の発言は正論だと思う。

GPMAの功罪は色々だろうが、フェラーリ・トヨタ・ルノーの行動は重い。…と書いてしまうと問題を広げすぎてしまうのだけれど、つい、考えてしまう。これからも面白いF1が続きますように。


posted by ビートニク at 11:39| Comment(18) | TrackBack(0) | SuperAguri F1 Team | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
なるほど、そういうことがあったのですね。カスタマーシャーシが増えることの是非はひとまずおいておいて、競技である以上ルールを守る必要はあるでしょう。守らなければ競技が成り立たない。ただし限界ギリギリを攻めているわけで、そこには抵触しかねない部分もあるかもしれない。フレキシブルウイングの問題も同じですよね。この点でいうとブリアトーレの言葉通り、そのことに対して抗議すればよいわけです、車がでてきて違反だと思われるなら抗議すればよい。それを今言うのはちょっとね。フェラーリ、トヨタ、ルノーの動きですけど、フェラーリやルノーはレッドブル、トロロッソにエンジンを供給している以上、表立って反対はしないんではないでしょうかね。
Posted by anno at 2007年01月28日 13:52
annoさん、こんにちは
スパイカーの気持ちは判るし、ブリアトーレの反応は正しいですね。
他のチームがあまり発言しないのも、何となく判る気がします。
Posted by ビートニク at 2007年01月28日 14:03
徹夜明けには難しい問題です。(爆)
ホント、F1の世界ってコメントの一言、一言に様々なバックを妄想させますね!
あっ!今のオイラには妄想すら浮かびません(涙
Posted by カンジ@ぬぼーーー! at 2007年01月28日 14:52
F1にとってカスタマーを認めることがよいかどうかという問題と、この問題は切り離したほうがいいかと思います。この話しはルールを守れということなので。ただ次の年にはカスタマーを認める方向にあるのだから、そんな厳しいことは言わないのでは?カスタマーがいいか悪いかと言う話しなら色々考えますね。多種多様な車が競走するのがF1と考えればカスタマーはよくないし、かといってかかる費用を削減しなければプライベーターはやっていけないですしね。ずっと昔ですが、プライベーターがマーチを入手して参戦とかありませんでしたか。多様な車が走るのと、プライベーターの参加も可を両立させることができればいいんですよね。それをビートニクさんは考えられてるのでしょう。
Posted by anno at 2007年01月28日 15:24
カンジ@ぬぼーーー!さん、こんにちは
徹夜明けお疲れ様です。徹夜明けだと、妙にハイテンションになったりしませんか?
事故には気をつけて下さいね。
Posted by ビートニク at 2007年01月28日 16:03
annoさん、どうもです
 F1はコンストラクター選手権とドライバーズ選手権の両輪で成り立っていると考えています。過去のエントリで表明しているつもりなんですけどね。
 F1は、モータースポーツの最高峰であるという位置付けがある以上、コストも最高峰であるのは仕方がないとは思います。が、プライベーターが参加可能な範囲であって欲しいと思います。以前も何処かのコメントに書いたんですが、開発に関わる経費をFIAが規制するというのも一つのやり方だと思います。その場合は設備も同時に考慮しないといけません。実現性のないアイディアですけど。
 で、カスタマーシャーシ問題ですけど、08年からokであっても、今の規則では認められないのだからその点はハッキリするべきですね。
マーチが云々と言うのは、比較的最近のローラやダラーラが走った時代ではなく、でしょうか?具体的にどの時代か判らないんだけど、昔は大らかだったんだと思います。規則も競技内容も。コンストラクター選手権の無かった時代もありますね。
Posted by ビートニク at 2007年01月28日 16:22
ビートニクさん、こんにちは♪
本当に、色々な解釈があって妄想も膨らみますね!!

なかなか私の頭の中では理解して整理できないんですが、
問題もひとつひとつ解決していって欲しいです。
Posted by mokkun at 2007年01月28日 16:58
マーチのことは70年代でしょうか。開催国のドライバーがスポット参戦とかできた時代です。あの頃はもっとおおらかだったんでしょうね。でも今はいろんな利権がからんできてそんな簡単な話しではなくなっている。ドライバーとコンストラクターの選手権があるのに、カスタマーを認めるとコンストラクターはどうなるということですよね。セカンドチームを持つチームが3チームぐらいになってしまうかも。そうなってはもはやF1とは、ですよね。費用を抑制するか、苦しいチームに補助をだすか。難しいですね。
Posted by anno at 2007年01月28日 17:11
mokkunさん、こんにちは
過去の記事を発見して、スパイカーの行動を単なる負け犬の遠吠えが如き評価は出来ないと、そう思ったんです。
彼等は彼等なりに筋を通そうとしているように見えます。本気なら提訴するべきですけどね。
対するSuper Aguri F1 Teamは、オリジナリティが感じられるマシンを発表すればそれが一番良いんですけどね。
Posted by ビートニク at 2007年01月28日 18:16
annoさん、どうもです
カスタマーシャーシを認めるなら、F3やGP2で良いんです。
 BMWのマリオ・タイセンの危惧が良く判ります。…コスト制限が出来なかったツケが表面化して、行き詰まりが見えてきているんですよね。
 最悪、カスタマーは同じレースに参加するF1の下位カテゴリーとしても良いかもしれませんね。英国F3にそう言うのがありませんでしたっけ?
Posted by ビートニク at 2007年01月28日 18:26
こんばんは
最近コメントどころか自分のエントリーもままならない状況で、、、
でも、毎日欠かさず拝見させて頂いています!

英F3やBTCCでは、下位カテゴリーというか別クラスがありますよね。WRCのM1、M2分類も面白いシステムです。
ちょっとエントリーの趣旨から離れますが、ビートニクさんの意見をヒントに、、、プライベーターは別途「カップ」を設けて、賞金が加算されるのはどうでしょうか?同じレギュレーションのマシンですから、チャンピオンシップには入るべきだと思うんですよね。
思いつきですが(^^;
Posted by mar at 2007年01月28日 21:30
スパイカーの危惧が杞憂であれば良いと思う今日この頃です…。もちろんSAF1に関してですが…。

でも、例えRA107にソックリだとしても、レギュレーション違反じゃないんじゃないの〜?と、楽観視してしまうのは、昨年のSAF1とミッドランドの抗議にもかかわらずトロが認められたからな訳で…。(若干SAF1とトロのやり方は違うみたいですが…)

ちなみに、FIAがこう言った事に開幕前に判断を下す事ってあるんでしょうかね?
抗議が無ければ違反かどうかの判断はしないと言うのも、なんだか違和感が…。

Posted by 考える葦 at 2007年01月28日 23:59
お疲れさまっす!

それぞれの立場で、それぞれの言い分はありますよね〜・・・

それをすべてクリアにするのは難しいかもしれませんが、

2005年のように我々見ている側がフラストレーションが溜まらないような形で進めていって欲しいと願うばかりです。
Posted by えす1964 at 2007年01月29日 00:18
marさん、おはようございます
忙しくても、元気なら何よりです。
同じチャンピオンシップの中で別のポイント…カスタマー選手権のような物でしょうか?
カスタマーの増加がどうしようもないのなら、それも良いかもしれませんね。
Posted by ビートニク at 2007年01月29日 05:36
考える葦さん、おはようございます
亜久里チームはFIAに相談しながら事を進めていると思います。トロ・ロッソがそうしていると表明していますね。相談しながら進めているのなら大丈夫なんでしょう。
FIAは、その後はクラッシュテスト→レースの車検ぐらいしかチェックしないと思います。
それ以外は提訴があった場合に対応する、そんな感じだと思います。
Posted by ビートニク at 2007年01月29日 05:41
えす1964さん、おはようございます
問題視されるマシンが何処にもない現状では、問題そのものが成立しないんですよね。
違和感を感じるのは、その辺りに原因があるんだと思います。
狼だ!と騒いだ後で出てきたのが、猫だったり虎だったりして!

とにかく面白いレースを見たいですね。
レースが面白いためには、ライバルも強くないといけませんが。
Posted by ビートニク at 2007年01月29日 05:53
中々奥が深い問題ですねぇ〜。カスタマーシャーシー問題でスパイカーの言い分も無論分かりますが、SA07が出てこないと正直言って判断するのが不可能ですからねぇ〜。

確か、SAFのマシンのアイデアを出している第三者ってポールホワイトが設立したコンサルティング会社のことですよね?
(確か、トヨタのマシン開発の経験があったと記憶していますが)

このことを踏まえて考えた場合、シャーシーは、RA106型の栃研製暫定マシンとは大幅に形が変りポールホワイトが以前開発に関わった、トヨタの形に近いもので中身のイグニッションシステム等は、栃研製の最新のものになるのではないかと予測することが出来ますが如何でしょう?
Posted by LANCER WRC at 2007年01月29日 19:39
LANCER WRCさん、こんばんは
ポールホワイトとピージェイとか言う会社のことが今一判らないんですよね。
僕達に説明する義務もないんですけど。
栃研の提供する物が、「基礎」だけなのか「その物」なのか…本当はそれすら判らないです。
例え第三者を経ようとも、Super Aguri F1 Teamの手が入っていることを期待しているんですけど。
Posted by ビートニク at 2007年01月29日 21:26
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