2006年11月29日

カタルニアテスト SuperAguriF1Teamについて妄察

テストがあるのをすっかり忘れておりました。
結果はこれCataloniaテスト11-28.gif
 
噂通り、SuperAguriF1TeamはHONDAのRA-106をレンタルで走らせているようです。
 テストなので車検があるわけでもなく、車両規則に則っていなくても良いわけだ。相手さえ“うん”と言えば、SuperAguriF1Teamがフェラーリを走らせても良い。有り得ないけど。
が、車両規則に外れた車で走ってもチームの為にならない。ので、何故そうしているのかを妄想すると、そこから見えてくる「モノ」がある…

 まず、HONDAのマシンとSuperAguriF1Teamのマシンの比較をしてみる。
●SAF1テスト:車両写真1写真2
●HONDAのカラス:カラス1カラス2
最初、SAF1-TOPICSにコメントしたが、ぱっと見で気が付いたのは
SAF1の方はロールフープの形がオリジナルっぽいこと。
フロントウイングがダブルデッカーで、上に載っている小ウイングがウイリアムズが始めたような形状。…このフロントウイングもオリジナルかと思ったが…。
HONDAの同時テスト車両はオフシーズンのテストではお馴染みのカラスで、カーボン地のため詳細は判り難い。

 SuperAguriF1Teamが使用しているマシンは、どうやら7月のヘレステストでHONDAが使用したパッケージをロールフープだけ改造したようだ。ヘレス1ヘレス2
ロールフープに関しては、本来のRA-106はホンダお得意の5角形だ。※中本STDは昨年の講演で、この形状にしたことで重心の低下が出来たと説明していた。
RollHoop5.jpg(写真は講演会でのスライド。写りが悪くて申し訳ない)
この部分は楕円に改造している。どんなメリットがあるのか不明だけれど、来年のSA07の特徴になるのかも知れない。テスト車のロールフープ画像
 ロールフープの上にあるカメラは、支柱の穴からタイヤ温度のチェックに使う赤外線カメラを搭載している模様。(赤外線カメラに関する講演会での写真を載せようと思ったが、まともなのがないので断念。要望があれば公開します)

 結局、今回のSuperAguriF1Teamは借り物のRA-106を使って何をしたいのか
●ブリヂストンに詳しいスタッフがRA-106を使って基本的なタイヤのセッティングを出す。同一パッケージでタイヤのみを変更することでタイヤの特性を浮き彫りにする→ホンダへフィードバックしRA-107&SA07へ反映。
●SAF1は来年のベースマシンと噂されるRA-106を使うことで、既に出来ていると言われる設計の確認。特性の把握…データだけでは把握できない部分の確認。
●多分、HONDAのカラスは既に来シーズンに使う予定のパーツが組み込まれた先行開発のハイブリッド仕様だ。従来、カラスはそんな存在だった。
●HONDAとSAF1と2チーム体制でデ−タを共有すれば、他所へのアドバンテージになる。特に、今のブリヂストンを知らないHONDAにとっては有り難いことだろう。→今回のテストは、ホンダの要請で参加したのかも知れないとさえ思える。

 それにしても、初日のSAF1はタイムがイマイチ。バリチェロと比べても1.5秒差だ。アンソニーはRA-106について熟知しているので、チームがマシンに慣れることとアンソニーがチームに慣れること、この二つでお終いだったのかも知れない。今日明日が注目だ。
天候さえ荒れなければ、最終日は一発とロングランのタイム出しがあるかも知れない。基礎データだけ取ってお終いだろうか?

カラスの変更点の一つが判明した。
サイドポンツーンのスキャロップ処理だ。エキゾーストのフェアリングも変わっている。空力をアップするために冷却系の取り回しが大きく変わっているのだろう。
写真:カラス3とほぼ同じ角度からのレンタルRA-106

TRT-logo07-01-150.jpg


posted by ビートニク at 19:30| Comment(18) | TrackBack(2) | F1など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんちわ。

あれ?
トータルの周回数は93ラップですので
他車と遜色ないと思いますよん♪

どのチームもまだミシュランからの履きかえに苦戦中って感じですね。

Posted by せなっち♪ at 2006年11月29日 20:18
こんばんは!
TBありがとうございました。
それにしても、今回のスーパーアグリの動きは不気味にすら見えてきました。
まんまRA106だとすると、アンソニー君のタイムはちと、遅すぎるしって(^_^;
スーパーアグリの周回数が少ないのは、1台だからだと思いますよ。最多周回のブルツ君に次ぐ93周を回ってますから。それにしても、ホンダとのパッケージの違いといい、アンソニー君のタイムといい、気になります…
Posted by こめろんぐ at 2006年11月29日 20:25
せなっち♪さん、どうもです
本当だ!訂正します。
ベストの周回と間違えてました(^_^;

旧ミシュランではマクラーレンが速いですよ。
Posted by ビートニク at 2006年11月29日 20:30
こめろんぐ さん、こんばんは
RA-106にしては遅いですよね。
周回数は単純な読み間違えでした(^_^;

HONDAの方は、何かが違うと思うんですけど…何かは判らないです。
Posted by ビートニク at 2006年11月29日 20:59
亜久里さんやらオーデットさんやら
今回のテストマシンを色んな言葉で説明してますけど、
本当のところはどうなんでしょう。
オフは、この『謎』の解明で引っ張ってくれそうです(笑)。
アンソニーのコメント読んでましたら、
やはりBSに苦労したようですね。
Posted by beach at 2006年11月29日 23:37
こんばんは!
結局本家はアグリにRA106を走らせる事に因って、BSをそのまま履かせた場合の問題点を洗い出し、RA107へフィードバックし、RA107を『RA106改良型』的な位置付けで開発し、アグリのほうはSA07を『RA106改造型』的な位置付けで開発するんでしょうかね?
そうすれば双方のデータをより一層、共有しやすくなって他のライバルより有利になりますよね。
Posted by HIRO(携帯) at 2006年11月30日 00:21
beachさん、おはようございます
「新型」は来年1月完成、2月のテストでしょう?
 今年のテストはRA-106のレンタルという位置付けで構わないと思いますし、テストに関してはエントリの冒頭の方で書いたとおりだと思いますから問題はありません。
Posted by ビートニク at 2006年11月30日 05:44
HIRO(携帯)さん、おはようございます
HONDAは通常の新型だと思います。エボリューションが通常ですよね。
タイヤの基本特性を把握するのに、データだけではなくて実走が必要だったんでしょう。
亜久里チームのRA-106の改良が心配です。
Posted by ビートニク at 2006年11月30日 05:48
こんにちは。

さ〜すが〜ビートニクさん!細かいとこまで観察してますね〜!感心しております。
私もビートニクさんの言う通り、このテスト参加は本家の要請のような気がします!
来期のタイヤってどんな感じなんすかね〜遅くなるタイヤになる?ってBSの発表でしたよね〜
まぁいずれにしろ、しばらくは妄想の世界で楽しみましょう!ビートニクさんの膨らむ妄想をバンバンお願いしますね(笑!)
Posted by デヴィッド at 2006年11月30日 16:31
いや〜面白くなってきましたね。
スーアグが今テストで走っているマシンは独自の暫定マシンでホンダ製のマシンではない!とわざわざ否定コメントを発表しましたね。さて、どうなることやら。

こうなると亜久利オーナーがうっかり「レンタル」だと口をすべらせた「事実」が後々問題にならなければいいなぁ・・・と思います。
Posted by tommy0726 at 2006年11月30日 17:37
バルセロナテストには、パニス、ハッキネン、可夢偉とか参加しているそうですね。ハッキネンにはビックリ!走るんですか。
Posted by anno at 2006年11月30日 18:32
下準備はととのっているようですから、
かなり期待できますね、、、中堅どころ
いけるでしょうね、、、、
Posted by アルヌーは二枚目 at 2006年11月30日 18:41
デヴィッドさん、こんばんは
ブリヂストンは2秒ぐらい落とすとか言っていたような気がするんですけど、亜久里を含むHONDA勢は落ち込みが激しい…
Posted by ビートニク at 2006年11月30日 19:44
tommy0726さん、こんばんは
変に言い訳しなくても、みんな判っているのにね(^^;
 これで速いとクレームが来るんだろうと思います。
なので、結局トロ・ロッソと同じポジションに落ち着きそうで嫌なんですよ…
Posted by ビートニク at 2006年11月30日 19:48
annoさん、こんばんは
ハッキネンは吃驚ですね。今更何の意味が…チームのスポンサー活動?それともハッキネンの経済援助?
基準が欲しくてチームが依頼したのなら、深刻な状況と言えるかも知れませんね。
Posted by ビートニク at 2006年11月30日 19:50
アルヌーは二枚目さん、こんばんは
HONDA勢のタイムはそれ程喜べる状況でもないと思うんです。
HONDAは来年、何勝するつもりでしょうか…
Posted by ビートニク at 2006年11月30日 19:52
こんばんは。
ついに来年に向けたテストが始まりましたね。
やっぱりスーアグカラーのRA106ですよね〜あのマシン。
フロントサスのマウントやら、ノーズからモノコックのラインなんかから見ると。
あとフロントウイングの翼端版なんかもRA。
ところで、ロールループはモノコックとは別部品でしたっけ?
ホンダが解析で低重心化したものを変更したSAF1の真意は?
別チームが開発したものを簡単に走らせる事が出来るのかと言う点や、
亜久里代表とチーム側の発言が食い違うなど、?マークが多いテストカーですね。
Posted by マサボン at 2006年11月30日 21:52
マサボンさん、こんばんは
少なくとも、空力パッケージはHONDAのヘレステストの物ですね。オリジナルシャーシを作って空力だけHONDAから貰うなんて有り得無いです。
多分、設計データを貰ってSuper Aguri F1 Teamで製造したんでしょう。
で、その際、オリジナリティを追加した…それがロールフープかも。重心の上昇が1o…総合性能に与える影響はどれほどでしょうかね?
で、言い訳までは煮詰めていなかった…
と言うより、オフのテストですから、規則に縛られる物ではないはずです。規則を無視しても来シーズンの得にはならないんですけどね。
Posted by ビートニク at 2006年11月30日 23:17
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Excerpt: オフテストも始まって、各チームも来年にむけて開発に余念はないようですね みなさんご存知の様にSAF1もあやしい動き(笑)を見せて どうなのよ、来年は強くなっちゃうの?みたいな雰囲気もありますね..
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