2006年10月26日

マクラーレンMP4-21について妄想

●マクラーレン
復活の期待もむなしく、冬のテストからタイムが上がらず仕舞いだった。
マシン的には空力の処理等、注目すべき点は多い。

結論を先に言うと、シーズン終盤のエンジンは2万回転近くまで回っていたとも言われるが、やはりパワー・耐久性不足の感が否めない。
 
ブラジルGPの予選と決勝に於けるキミ・ライコネンのセクター毎の記録を見ると…
「データシートMP4-21inBrazil.htm

…決勝での最高速が向上しているが、注目するべきは、S2だ。
S2だけ大きなタイム低下を来している。我らがSuperAguriF1Teamより遅いのだ。
S2のタイムは1秒3も遅くなっているが、S2の最高速は決勝でもトップクラス。トラクション性能の良さを窺わせる数字だ。

セクター2での予選と決勝のタイム変動の要素を考えると、下記が考えられる
○予選での周回数は少ないので、エンジンの限界一杯まで回して挑んだ
○決勝ではエンジンをゴールできる程度に労った
○決勝のダウンフォースは予選より少ない

予選はダウンフォースを付けて、パワーで押し切る…予選の後、彼等はダウンフォースを削るセッティングを施したのだと思う。
※予選の後は基本的にマシンの大幅なセッティング変更は許されないが、ガーニーフラップ等の簡単なウイング調整は可能だ。
当然、ロングラン向けにタイヤの空気圧も変更しただろう。
 ブラジルGPのエントリに書いたが、決勝では勝負所(今回はオーバーテイクポイントの1〜2コーナー)に強みがないとコース上では戦えない。その点、マクラーレンのセットアップは正攻法で、少々遅くても抜かれることの無いセクター2を捨てたセッティングと言えるだろう。
この点、フェラーリは最高速度も速いが、セクター2も速く、弱点のない仕上がりだった。

結局、今年の問題はメルセデスのV8エンジンに尽きると思う。
(イルモアと呼ぶべき印象はもう無くなってしまった感がある)
HONDAの中本STDがシーズン当初に語っていた“コーナーでは速い”という主旨の発言を裏付けるのではないだろうか?
…シャーシ的には悪くなかったが、エンジンが足を引っ張った。それが僕のMP4-21の評価だ。

※全くの想像の部分なので敢えて書かなかったけれど、追記します
恐らく、レースではミクスチャーを薄くしている。全域で単純に薄いとかではないのだろうけど。
なので、出足〜中間加速が落ちていると思われる。それがセクター2の遅さのもう一つの要素。
発熱対策、それに搭載燃料が少なくできればロングランの幅が出来る。
一応、力強くなくとも適当に回ってはいるので、最高速はのばせる。
となると、コーナー手前でのバトルでは可能だ。


ラベル:F1 マクラーレン
posted by ビートニク at 06:06| Comment(12) | TrackBack(0) | F1など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは!
マクラーレンは来シーズン、チャンピオンの移籍でどう復活するか?ですよね。
案外、デラロサが最終戦を戦ったのも、マシン的な様々な内幕が関係しているのもしれませんね。
ただ、不思議なのは去年さんざんエンジンブローしてきたBMWがウイリアムズと袂を分けてから好調じゃないですか?
案外、えげれすコンストラクターとドイツエンジンメーカーってコラボ下手なのでしょうか?(笑)
Posted by カンジ at 2006年10月26日 15:09
カンジさん、こんばんは
イルモアはシャシーの要求と相容れない要素があるのかも…ウィリアムズ+BMWはそんな感じです。ドイツもイギリスも、違うところで頑固そうですよね。
来シーズンのエンジンは19,000回転に制限されるから、そう言う意味ではマクラーレンの弱点は無くなるかも知れません。
 今年以上のコーナリングマシン+アロンソの組み合わせが実現できれば、かなり良い戦いが出来そうな気がします。
不安点は変更するタイヤでしょうか?
Posted by ビートニク at 2006年10月26日 17:42
高回転まで回るがパワーがないというのは、高回転域の伸びが悪く回転がなかなか上がっていかないとか、高回転域でのトルクがなさすぎるとかそういうことなのでしょうか。空力をつめすぎた車は、冷却に問題を抱えてたり、風や路面の凹凸の影響を受けやすかったり、車体の強度不足があったりします。カウルの形状などが優先され冷却やエンジンに負担がかかりそうな車、そのような車でエンジンの問題も十分に解決せず、問題点を解消していこうという時にはもうニューウェイはいなかったということではないでしょうか。
Posted by anno at 2006年10月27日 00:23
annoさん、おはよございます
恐らく、熱の問題だと思うんです。
セクター2での最高速は僅かしか落ちていませんから、ミクスチャーを薄めにしているんだと思うんです。
なんのデータもないので本文には書かなかったんですが、追記することにします。
Posted by ビートニク at 2006年10月27日 10:26
燃調、空燃比の問題ですかね。薄い場合は回転は上がるけど力無く回り、アクセルに回転がついてこなくて失火したりする。逆に濃かったらトルクはあるけど回転が上がりにくくアクセル全開ではボコボコいったりするとか。回転数によっても燃調は異なるようです。マクは薄めでいってるのでしょうか?そういえば去年のタイヤ交換禁止の時に、他のチームより給油を遅らせて前に出るという作戦をとってませんでしたか?薄いと最悪の場合、エンジンを壊すんですよね。
Posted by anno at 2006年10月27日 19:40
annoさん、こんばんは
単純なプログラムじゃないと思いますけど、燃費と熱・耐久性重視のセッティングだと思います。
V8ではパーツが減っている分だけ内部の抵抗は少ないですから、ただ回すだけなら回るんじゃないかと…これも根拠はないんですけど。
振動などの問題は別に解決しないといけませんけど。
Posted by ビートニク at 2006年10月27日 20:24
熱ですか。そういえば白煙をあげた時が、あれはモナコでしたっけ?なかなか解決は難しいようですね。今度の車は、デラロサの話しによれば、フロントサスペンションをアロンソのドライビングに合わせているんだそうです。ということは今年のルノーに似るのかな?カラーリングもかわるでしょうね。あとエンジン、フェラーリのパオロ・マルティネッリが辞めるそうなので彼をスカウトするとか。
Posted by anno at 2006年10月28日 04:10
annoさん、こんばんは
もうアロンソに合わせているんですか!
ってか、05年のBARを見て痛感しましたが、傾向としてアンダーの強いマシンは駄目ですね。
反応の良さが武器になる、そんな印象です。
Posted by ビートニク at 2006年10月28日 18:34
最初からアロンソに合わせて設計しているということでしょう。すでに移籍は決まっていたし。データロガーだって入手しているかも。ビートニクさんF1のトルクってどれくらいあるか知ってはります?05年のV10のデータですが35kgmですよ。たいしたことない?ただしその時の回転数は15500〜16000。回転を三倍近くあげて馬力も三倍にしているということがよくわかりますね。フェラーリのマルティネリはフィアットに移るそうですが、これって栄転?今日の小ネタ26日の分トップページに出ないんですけど。
Posted by anno at 2006年10月28日 22:44
annoさん、どうもです
レース用エンジンは、使いやすさは優先度が低いですからね。トルクの力強さより、高回転でのパンチの方が優先されるんでしょうね。
ストレート一発よりジャブが有効?
フィアットへの人事は、量産の品質向上目的でしょうか?

一度上げてしまった小ネタですけど、アレは話題の無い時用ですから、来月に先送りです(^_^;
Posted by ビートニク at 2006年10月29日 05:51
アンダーの強い車はダメですか?わざとアンダーにしてたのかな?誰かさんの好みだったりしてね。メカニカルな部分で調整すべきなのか、空力をいじるべきかはわかりませんがアンダーを直すことはできると思いますよ。バトンのせいか。
Posted by anno at 2006年10月29日 13:35
annoさん、どうもです
B・A・R Honda 007は、何をやっても最後までアンダー+ドラッグが多い特性が直らなかったようですよ。…鈴鹿に持ち込んだサスペンションはだいぶ改良されたようですが。
丁寧なドライビングで大人しくやるしかなかったようです。
多分、アロンソやキミが乗っても駄目でしょうね。バトンだからあの成績が残せたとも思いますが、彼にしても嫌いなマシンだったと思います。
Posted by ビートニク at 2006年10月30日 06:13
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